メガンテ
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11) なるほどあの娘は美しい
    しかし美しいと思うのはお前の目なのだよ
                    

           クレセフォン



 その日は朝早くから、未央は興奮して喋りまくっていた。躁時に見られる、多弁の症状。しかし父は夜勤から帰っておらず、そんな未央を見ても何とも思わない鈍感な母だけ。


「未央、少しだけで良いから、話すのを止めてくれない?」


電車の中でも話し続ける未央を黙らせたくて、フレンドノベルの話を振ってみる。


「加筆修正は、どうなの?フレンドノベルの運営部の人に、ちゃんと連絡してるの?凄く待たせてるんでしょ?」


「うん、電話してない。連絡も来ないし。きっと書籍化の第一作目だから、時間掛けてしっかり書いて欲しいんだよ。だから私も、完成してから連絡し
ようと思うんだー」


「うん、それが良いかもね。自分が納得するまで、推敲したら良いよ」


「でもさ、私のせいでイベントがダメになったじゃない?だから、何だか連絡し辛いっていうのもある」


「そんなの関係ないよー、未央があのサイトの一番の稼ぎ頭だよ!未央様々だよ!」


「だよねー」









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