メガンテ
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9)  みだりに人の師となるべからず
    みだりに人を師とすべからず


                       吉田 兼好




 家に帰って、フレンドノベルの掲示板を覗くと、熊子の書き込みは全て消えて、HBの暴言だけが残っていた。これではまるで、気が狂ったHB一人が、他者を侮辱する言葉を吐いたように見えるではないか。自分の言葉の波紋を受け止めることができない、自称良識派の底が見えたような気がした。しかしその日、掲示板は閉鎖されてしまった。


「どういうこと?」


何度も、何度も、アクセスしても運営部がのメッセージ「この掲示板は一旦閉鎖します」の文字のみ。


 慌てて、運営部にメールをする。何としても、掲示板を復活させて貰わなければ。復活させてください。お願いします。私は御花畑未央を、叩かなければならないんです!


「フレンドノベル運営部です。運営部が作った縛りで自由を無くしたくはなかったので、あまり厳しい規定などを作らなかったのですが、会員さん同士の誹謗中傷的な話し合いもあり、スレッドの乱立、それによって掲示板のお問い合わせが多くなってまいりましたので、運営部でもう一度考えようと思い本日「掲示板」を一時閉鎖と致しました。再開する際には、厳しい規定を設けるかを運営部で話し合います。ご連絡ありがとうございました。」


 自分達の手を煩わせる掲示板は、いらないってことか。松山が考えそうなことだと思った。これで未央を苦しめるものが一つ減った。今度の土曜日に未央にこれを見せたら、どれだけ喜ぶだろうか。考えただけでも、苛々してくる。










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