メガンテ
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5) 人生に大切なことを五文字で言えば
   
   「上を見るな」
   
   七文字で言えば
   
   「身のほどを知れ」

                         徳川家康




 松山には、個人的な連絡先を告げて別れた。


「何か分からないことがあったら、いつでも電話してくださいね」と、仕事に託けて。


勿論、仕事の話などするつもりはなかった。


 自宅に帰り携帯を確認すると、私から一方的に電話を切られた未央からのメールが届いていた。


「フレンドノベルに、掲示板ができたんだ。そこ、見て。見たら、お願いだから電話して。美幸が忙しいのは分かるけど、私には美幸しかいないから。お願い。お願い。ごめんね。ごめんね。だって、頭がおかしくなりそうだから。お願い」


その支離滅裂な文面から、かなり動揺しているのが分かる。フレンドノベルを覗こうとすると、松山からのメールがそれを遮った。


「今日はお付き合い頂き、ありがとうございます。散々グチって、すみませんでした。でも神無月さんに吐き出したら、なんだかすっきりしました。もし良かったら、時々会って話を聞いて貰えませんか?PS俺と会ってることは、御花畑未央さんには内緒にしといて下さいね」


なんて、アホな男だ。メリットがあるから会うだけで、お前の愚痴なんてちゃんと聞いてないよ。そう、暴言を吐きたくなるのを必死に堪えて、お上品に返事をした。












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