箱女−愉しく覗き、決して開けるべからず−
[3、親友と懺悔](2/12)

「ねぇ、凹まないでよ。その写真が、本物かどうか分からないじゃん」


俺の動揺を読んだリリアが、暢気な声を上げた。


「そうだけど」


けれど本物なら、残酷な殺され方をされたに違いない。段ボールから滲み出た血が、撮影者の足元にまで流れて来ている。


「シン、こんなことした犯人だって、警察に思われてるんだね」


「ねぇ、さっきから気になってたんだけど、シンって何?」


「真治のシンじゃない」


「あー」


その時、携帯がなった。嫌な予感がした。この数ヶ月の間に、俺に電話をして来たのはたった一人しかいない。


「――椎田?」


 高校の時の同級生だ。格好良くて、スポーツができて、家が金持ちで、勉強ができて、そんな椎田は、何故か俺を「親友」と呼んだ。莉奈を俺に紹介したのも、椎田だった。






- 11 -
前n[*][#]次n

/56 n

⇒しおり挿入

⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ook


[←戻る]