メガンテ
[15](2/10)

「違う。仕事関係の人」


「そうなのかー、お疲れ様ー。僕もね、さっきまでお客さんと一緒だったんだー」


「何か、用?」


「美幸ちゃんに、メリークリスマス言いたかったんだよー。洋介は、未央ちゃんと出掛けたし」


「え?そうなの?」


「うーん、最近二人で良く出掛けるよー。良いカンジらしいー」


その甘えた声が、私の酔いを加速させる。それにしても、洋介なんか未央のタイプから程遠い男なのに。


「僕も、美幸ちゃんに、会いに行こうかなー」


「そのテンションで、会いに来ないでよ」


冷たく言い放つと、益々甘えた声になった。でもこのままだと、帰るタイミングを失いそうだ。それも面倒臭い。


「じゃ、良いよ。迎えに来て」


成瀬は直ぐに現れた。古いスクーターに跨っていたが、ナンバーは大宮だ。


「それ、どうしたの?」


「だって、美幸ちゃんに早く会いたかったから、このバイクはその辺で借りたんだよ」










- 143 -
前n[*][#]次n

/323 n

⇒しおり挿入

⇒モバスペ脾ook


[←戻る]