メガンテ
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 未央の症状は落ち着いている。今日も口の端に煙草を咥えながら、余裕の表情で携帯の画面を見詰めていた。時折、その口元を歪めて、ニヤリと笑う。


フレンドノベルの中の掲示板はなくなったが、まだフレンドノベルピックアップスの匿名掲示板は残っている。そこには依然として、未央を中傷する書き込みが続いていたのに、笑う、ことができるようだ。


「未央、平気、なの?」


「うん、こいつらが馬鹿だって分かったから、平気」


「そう……」


そんな未央の横顔が、一瞬にして凍った。


「え、何?どうしたの?」


私の問いを無視して、未央は慌てた様子で携帯を弄っている。


「美幸、シャーベットさんって知ってる?」


「シャーベット?あぁ、掲示板で批評依頼スレアンモナイト?かなんかやってる人だよね?掲示板に作品名を書き込んでくれたら、シャーベットが作品の批評を書いてくれるんでしょ?なんか良さそうな人だよね。良識があって、いつも正しいことを言ってるし」


「ちょ、これ見てよ!」


それは、未央が運営しているホームページだった。未央が好きそうな女の子っぽいテンプレの私書箱を開けると、そこにシャーベットからのメッセージがあった。









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