メガンテ
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「貴女の作品に惹かれて、本日ファン登録をした者です。もしや?と思ってホームページを探した所、こちらへ辿り着きました」


 一体何者なんだろうか?フレンドノベルには男性で登録されていたが、実際どうなのかは分からない。けれど、ただ一つはっきりしているのは、悪意が二人を引き寄せていると言うこと。悪意と悪意は、必ず連鎖する。


 フレンドノベルを確かめてみると、初めてのファン登録は確かに「Sweet*Kettle」だった。メールには「貴女の文章力は群を抜いている」から始まり、私を褒め称える言葉が綴られていた。勿論私は、その言葉の半分も信じられなかった。未だにSweet*Kettleは、フレンドノベルの掲示板で未央を中傷していたのだから。


「私達は怒っているんです。フレンドノベルでの相次ぐ書籍化について。なんで、あんな稚拙な作品が書籍化されるのか?そこで私達はアンチ御花畑未央同盟を作ったんです。貴女も入って貰えませんか?」


未央をしつこく批判した後、そんな勧誘でメールは終わっていた。


「――アンチ御花畑未央同盟?」


 無視すれば良かった。しかし貰ったこの邪気を、相手に返さずにはいられなかった。Sweet*Kettleの悪意は、私のそれとは全く質が違うと感じた。Sweet*Kettleは、笑ってなかった。勿論、携帯の画面越しだ。相手の表情が分る訳はない。でも不思議なことにその文面からは、Sweet*Kettleの血走った目を感じた。










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