メガンテ
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「なんだよ、これ?」


「ねぇ、これ美幸でしょ?Sweet* Kettleって、あんたでしょ?」


「違うよ!」


「だったら、ペンネーム教えてよ。教えないのは、自分だからでしょ!」


そこそこ人気のある作家の名を伝えると、意外に素直に納得した。


「ふん、まぁまぁ人気あるじゃん」


鼻で笑うと、ずるずると足を引き摺りながら帰って行く。


「未央、送って行こうか?」


「大丈夫。私の家、直ぐそこじゃーん」


振り返って、緩く笑う。その瞬間、未央の心から正気が抜けるのを感じた


「未央ちゃん、お母さんに来てもらおうか?ね?」


縋る母の手を、押し退ける。


「あの人、酔っぱらって寝てるもん。使いもんにならない」












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