メガンテ
[2](2/10)

「全然面白くない」


「如何にもスイーツ(笑)」


「つまんない」


「無料だから読むけど、本になったら絶対買わない」


「やっぱ、ケータイ小説はこの程度だよな」


「作者、今どき中卒なんだ(笑)」


「中卒が書きそうな、低レベルの文章」



 作品を書いて発表した後は、その作品は100%読み手に委ねられる。読者は自由に感じ、感想を言う権利がある。しかし、フレンドノベル内の生温い賞賛に埋もれてた未央には、そんな酷評や中傷は想定外だった。


 フレンドノベルでは書き込みをする際に、自分のPNも隠せず、感想(批評)にはサイト運営部のチェックが入る。しかしこのピックアップスでは、匿名で何度でも書き込める上に、運営部はその内容をチェックしない。


最後に会った時の、未央の満足そうな笑顔を思い出した。


「この作者は、小説読んだことあるの?語彙が少ないし、文章の基本がなってない。最悪。読むに耐えない」


気付くと、私もそこへ書き込んでいた。


「未央、あんたの作品はさ、い、あ、くなんだよ!」


 暫くすると、激しい後悔に苛まれる。なんてことをしてしまったんだろうか。未央の栄光に嫉妬するなんて、どうかしている。しかし良く見ると、酷い書き込みを超える、沢山の応援メッセージも寄せられていた。そんなファンの暖かいメッセージを見ると、私の罪悪感はやっぱりどす黒い嫉妬に変わって行くのだった。未央は全ての人に賞賛されたいんだろうか。これだから世間知らずのフリーターは困る。










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