メガンテ
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家に帰って、自分の投稿した作品を確認してみる。読んでくれた人は、一人。フレンドノベルにはファン登録機能があって、そのファン数が人気作家ランキングに反映されるようになっていた。


しかし、私のファン登録数は未だゼロ。未央は二千人を超えている。ダントツトップだ。そしていつも、ファンの応援メッセージが沢山寄せられていた。


「すっごく感動しました!」


「文章力も、構成力も素晴らしいです!」


「泣けました!」


「書籍化!映画化希望!」


「天才!神です!」


 私は苛々と、他の作者の作品を読み漁った。確かに、面白いと思える作品、人気があるのも頷ける作品がある。けれど、そのどれをとっても、私が負けているとは思わなかった。


 その時、未央からのメールが届いた。ラーメンのお礼だろうか?そんな気持ちは一瞬にして消える。未央の思考には、「一般常識」などという言葉はない。


「なんか、私の作品が、新しいサイトで紹介されてるらしいんだ」


メールに貼り付けてあったアドレスを踏むと、「フレンドノベルピックアップス」というサイトに飛んだ。そこは「フレンドノベルで人気のある作品を、多くの人に読んで貰いたい」という主旨で、未央と数人の人気作品が掲載された全くの別サイトだった。


 有料登録制でEU公式サイトのフレンドノベルと違い、大勢の目に触れることができるサイト。私は凍り付いた。なぜならそこに、「書籍化前提」という文字を見付けたから。震える指で、やっと返信する。


「本当だぁ、凄いねぇ〜」


「なんか照れ臭いよ」


携帯の向こうで、未央が満面の笑みを浮かべているのを感じた。


「くそっ」










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